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仏教における空(くう、梵: śūnyatā〈シューニャター〉、巴: suññatā〈スンニャター〉)とは、固定的実体もしくは「我」のないことや、実体性を欠いていることを意味する。空は時代や学派によっていくつかの概念にまとめられるが、その根本的な部分ではほぼ変わらず、いずれも「縁起を成立せしめるための基礎状態」を指している。 ただし、下述するように、この概念は初期仏教以来用いられてきたものではあるものの、とりわけ大乗仏教初期の『般若経』やナーガールジュナ(龍樹)の『中論』及びその後継である中観派によって、特に強調・称揚・発展されてきた概念であり、そこに端を発する中国仏教宗派の三論宗を「空宗」と別称する〔三論宗とは - 大辞泉〕ことからも分かるように、一般的にはその文脈との関連で用いられることが多い。 原語はサンスクリットの形容詞「シューニャ」、名詞形は「シューニャター」(Śūnyatā) でしばしば「空性」と漢訳される〔中村元、三枝充悳 『バウッダ』 小学館〈小学館ライブラリー〉、1996年 p.373〕。 == インドでの基本概念 == (シューニャ)は、śū (= śvA, śvi、成長・繁栄を意味する動詞)からつくられた śūna から発展し、「…を欠いていること」という意味である。また、「膨れ上がった」、「うつろな」を意味する。転じて、膨れ上がったものは中空であるの意味もあり、初期の仏典にもその意味で登場することがある。 シューニャはインドの数学における「 0 (ゼロ)」の名称でもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空 (仏教)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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